危険なアイツと同居生活
三人が帰った後、あたしは蒼と荒れ放題の部屋を片付けていた。
散らばった生クリーム。
机の上に残された食器。
「ひどいよあいつら。
散らかしっぱなしで」
頬を膨らます蒼。
だけど何だか嬉しそう。
いつも通りの蒼の笑顔を見るとホッとした。
「良かった、Fが解散しなくて」
思わずそう言うと、
「うん……」
珍しく素直に頷く蒼。
「どうしたの?
蒼らしくない」
そう聞くと、
「こんな時にまで意地張ってられないでしょ」
再び太陽みたいな笑顔で笑った。