危険なアイツと同居生活





「彼、もう怪我は大丈夫なの?」




心配そうに聞く亜美に、




「うん!すっかり元通りだって」




あたしはそう話していた。







気合いを入れ直した蒼は凄かった。

怪我の回復を待って、鬼のような練習を始めた。

一日中スタジオに行っていたり、家でもギターを触っていたり。

そんな忙しい蒼の邪魔をしてはいけないと思っていたのに、あたしはいつも蒼の隣にいた。

家にいる時も、スタジオに行く時も。




「だって俺、唯ちゃんがいたら頑張れるんだよ?」




蒼はそう言っていた。

そんな蒼の力になれていると思うと嬉しい。




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