危険なアイツと同居生活
「唯!」
どこからともなくあたしを呼ぶ声が聞こえ、後ろを見る。
すると、そこにはハルと芽衣が立っていた。
ハルと芽衣も上手くやっているようで、幸せな二人の姿を見ると、あたしまで嬉しくなる。
「今回は俺らも無理言って取ってもらったんだ!」
張り切っているハルは、なぜか碧のキラキラうちわを持っていて。
「そんなの持ってるの、ハルだけじゃない?」
そう言うと、
「そうなの。
ハル、張り切りすぎて恥ずかしい」
そう言いながらも楽しそうな芽衣。
元気なハルに、冷静な芽衣。
何だかお似合いだと思った。