危険なアイツと同居生活
ラブラブ二人と別れ、入場待ちの列に並ぶあたし。
ライブハウスでFのライブ。
すごく久しぶりだ。
そして、亜美に言わせれば、倍率はありえないらしい。
それだけ人気のF。
そんなFの蒼。
手の届かない存在だなんて悩んだりもしたけど、今はそんなことは思わない。
ー唯ちゃんがいるから頑張れるー
蒼がくれた言葉があたしを強くする。
「ライブハウスの中に入ったら、別行動だよ」
亜美が言う。
「唯、どうせ碧のところ行くんでしょ?
あたし、艶のファンだからさ」
気合い満々の亜美。
亜美の頭の中は艶でいっぱいのようだ。
一人で行動するのは何だか怖い。
だけど、あたしは碧ファン。
出来るだけあなたに近付きたい。