危険なアイツと同居生活
そうなんだ……。
碧と蒼があまりにも違うから……
だから、蒼は碧を演じるのに疲れたのかもしれない。
みんな、蒼は碧だと決めつけているから。
「でもさ、唯ちゃん、碧よりも蒼がいいって言ってくれた。
すごく嬉しかった」
蒼、元気そうに見えて、そんな葛藤があったんだね。
あたしは蒼の茶色い髪に手を伸ばす。
そして、蒼がしてくれるように、優しくそれを撫でた。
蒼は目を細めて嬉しそうに笑っていて、それを見ているだけで幸せだなんて思えた。
これからも、こんな愛しい蒼と一緒にいれますように。
ずっとずっと。