危険なアイツと同居生活








「ねぇ、唯ちゃん?」




蒼が動物のような無垢の瞳であたしを見る。

胸がきゅんという。




「変な場所があったら、今なら聞くよ?」





部屋で、DVDにかじりついていたあたし。

蒼はずっとあたしのベッドの上で漫画を読んでいた。

イヤホンから聞こえてくる碧の歌声に混ざり、時折、蒼の爆笑の声が聞こえてきた。

そして、FのDVDを見終わったあたしは、まるでFに抱かれたかのごとく紅潮して、それに酔っていた。




あぁ……

やっぱりFの威力は凄まじい。




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