危険なアイツと同居生活
そんなことで、大学生活はあっという間に終わる。
校舎が離れていて蒼に会う機会はないが、噂は絶え間無く聞こえてきた。
その度に、嫉妬や不安が入り混じった複雑な気持ちになる。
同じ学部でなくて、本当によかったと思った。
だって……蒼、きっと学校で会っても知らないふりをするから。
あの、入学式の日みたいに。
あたしのことを無視して他の女の子と喋っているなんて、辛すぎる!
あぁ、これが有名人に恋してしまった女の宿命だ。