とっても優しい俺様王子様♪
「佐倉君、本当に王子様って感じだよ」


…王子様か。

なんでだ?
あいつには俺の本性を知ってほしい気がする…。

いや、そんな事ねぇよな。


「僕、そんな感じなの?」

「うわっ!えっと…佐倉奏多?」


美里の友達らしい奴が聞いてきた。


「うん。そうだけど?」

「佐倉君、同じクラスだったんですね!」

「そうだね。席も隣みたいだね。美里ちゃん」


コイツと隣か…。
なんか嬉しそうじゃね?

…気のせいか。


「あんた、なんで美里の名前知ってるのよ」


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