地蔵男子くんへ……
旅行3日目
この日、私が起きたのは、午前6時頃。TVを観つつ、ベッドの上で寝そべっていた。
全国ネットのニュースを観ておきたかったから。適当にリモコンで番組を変えたりしてザッピング。10分くらい経った頃、眉毛が印象的だけど可愛らしい青い鳥がイメージキャラの番組が芸能ニュースだったので、観ていた。この次は、特徴的な時計のキャラの番組が芸能ニュースだからとリモコンで番組を変えた。その次は、馬のキャラの番組っと。
食い入るようにTVを観ていたら、音か光なのか、隣のベッドで寝ていた友人が目を覚ました。
「おはよう。ごめんね、起こしちゃった?? 」
「おはよう。ううん」
芸能ニュースが終わって、情報コーナーやら占いを観た。
ん?? ドアの外から誰かの話し声が聞こえる。
「ドアの外で誰か話しているから見てくる。あと、先生に集合時間聞いてくるね」
「いってらっしゃ~い」
ドアを開けて、あたりを見渡すと先生と社会人学生のお姉様が、2部屋先の部屋の前で話していた。
「おはようございます」
「おはよう。よく寝れたかね?? 」
「うん……それなりに。それより何時に集ればいい?? 」
「朝食は9時からだから……8時50分にフロントの前で集合しましょう」
「は~い。じゃあ、あとでね」
部屋に戻って、友人に伝え、身支度をすませた。集合時間の10分くらい前に部屋をでてエレベーターへ。2階のフロント前には、先生と社会人学生のお姉様方が待っていた。
「おはようございま~す」
「おはよう」
先生は朝食のチケットを握り締めている。
「他の学生達はまだ寝ると言っていたから、時間より少し早いけど行きましょう」
先生を先頭にレストランまで歩いた。朝食は、チェックインした時に和食か洋食か選ぶことになっていた。普段から洋食なので、迷わず洋食を選んだ。
「先生、席とっておいたほうがいいよね?? 」
「焦るでない」
「集団だからまとまっていたほうがわかりやすいじゃん」
強引に話をつけ、奥の咳をとった。レストランに入った時に、ウェイトレスさんにチケットを渡して席についた。飲み物の注文を聞かれた。そこに1号車に乗車する2年生と3年生の先輩がきた。
「おはようございま~す」
「あっ……おはようございます」
彼らは先生の横の席に座った。朝食がくるまで、昨日の自由時間の話をした。朝食が届くまで5分弱。
朝食が届いた。トースト2枚に目玉焼き、野菜サラダと、ドリンク(私は珈琲)で、ジャムもそえてあったけど、苦手だから手をつけなかった。
「いただきます」
眠気覚ましに珈琲を一口。う~ん……そんなに覚めない。薄いのかな??
トーストにバターを塗って、その上に目玉焼きをのせてサンドして食べた。食べ終わってから、今日の日程を聞く。途中で煙草を吸う4人組の先輩方がきた。あまりにも眠そうだったから、飲み物を飲んで目を覚ましてもらおうと、先輩方に聞いて持ってきたりした。朝食をとらない先輩と、食べきれないからと社会人学生のお姉様が先生に、自分の朝食の半分を先生にあげていた。すると、先生はジャムを塗ったパンの上に目玉焼きを乗せて食べていた。
正直、この光景を見ながら食事となると……になるけど、食べ終わっていて良かったと思った。