いつか、また会える日まで。
第一章
「うーん、やっぱり悪化してるねぇ…」
そう言うのは、私の主治医である小坂先生。
……あっ!申し遅れました。
私は、山中 加菜。
私、病気なんだ。
中2の頃だったかな?
突然なっちゃった。
例が少ないらしくて治んないんだって。
「最近、激しい運動した?」
「……え、えぇ?!な、ななななんでですか?!」
走りました!
と、言えるわけでもなく……
「あ、あはっ。……ど、どどどうでしょう?」
ぜ……絶対に怒られるぅ……!
でも、別に死んじゃっても良いけどね。
お母さんと……先生ぐらいだもん、悲しんでくれたとしても。