いつか、また会える日まで。



「……っくぅ……加菜ぁ……」




みんなが泣いていることなんて、知らずに。


「加菜……」



小包を開けた咲夜は呟いた。


シンプルなネックレスだが、それは彼にとって世界一美しいものだった。


加菜のイニシャルのKと「I continue loving you in eternity.」の文字が彫られていた。



『咲夜へ



そのネックレスは預かっててください。


いつか、また会える日まで。


その日にお互いのを交換しよう!!




その……

言いにくいんだけど……



待っていてください。

いつか、また会える日まで。


私たちは、きっと、また会える。


だから、あなたの隣は私が永遠予約しておきます。



あと、




結婚してください!!

これは逆プロポーズって言うのだよ!


返事はまた会えた日にしてね。



お互い頑張ろう。


じゃあ、またね。


いつか、また会える日まで。



加菜より』
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