そ ら お と
【第二章】
ー6年前ー
大好きな歌を口ずさみながら学校へと続く坂道を登る
桜がもう少しで満開になりそうな始業式
私は今日から中学2年生になります
私は、恋愛小説みたいにとびきり可愛いわけじゃない。
少女漫画みたいに素敵な彼氏がいるわけでもない。
普通の普通の女の子
学校の門をくぐるととても静かだった
「今は始業式の途中かな?」
私は不真面目な生徒ではなかった
でも朝が苦手で遅刻はしょっちゅう。
「てか春休み明けの始業式なんてみんな起きれんものなの?」
なんて思いながらゆっくり静かに学校の中にはいった