愛してるの言葉が欲しい
「…とか言ってぇ、その女より私の方がぱっとしなかったー、ってだけの話じゃんねぇ!」
「美鳥ちゃん…自虐が過ぎると、どう慰めたらいいかわからないわ…」
百合ママは優しい声で、それでいてストレートにモノをいう
「私だってさ、言われたから付き合っただけだし…先がないのわかってたし…
もっと良い男いたら、こっちからふってやるつも、つもり…だった、し…」
じんわりと涙が滲んでくる
この涙はーーあいつが好きだったからじゃない
悔しくて、だ
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