初恋練習

下校時間が迫っていたので3人で校門まで一緒に行った。

「じゃあ、私こっちだからまたね奏。」
「俺も!ばいばい奏ちゃん!」

「ん、また明日ね、ばいばい。」

この短時間でとっても仲良くなれた気がする。
と奏は一人嬉しい気持ちでいっぱいだった。
アドレスも交換したし、私にとっては良いスタートだろう。
とっても充実した生活が送れる気がする。
「…楽しみだなぁ」

「なにがだ?」

「それはもちろん友だ…プギャアッ!」

「あ?」

このネクタイの色は…

「…先輩?」

「お?おう。貧乳生か。」

…こいつなんて言った?

「……ひ…」

「あ?どうした新入生?」

絶対言い直したろこいつ。

「…今、ひ、貧乳生って言いましたよね?」
プルプルと震えながら先輩らしき人に問いかけた。

「…言った。」

やっぱり言いやがった…!
もう逃げてやる!

「あ!おい!」

聞こえないもんっ!
なによ!貧乳で何が悪いのよっ!
別に迷惑なんてかけてないじゃない!
ふーんだっ!


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1年のネクタイ、リボンの色は黄色で
2年が緑、3年が赤と言う設定です。
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