恋色花火
「どうしたのレンー? アイス溶けるよ?
私アイスが溶けちゃったシューアイスほど残念なものはないと思うんだけどー」
「あたしは別に……アイスが染み込んだシューもおいしいと思うし……」
テーブルの向こう3分の1くらいのポイントを見つめる。
手がフォークを持ってた形から動かせない。
頭がぐるぐると回って、うまく思考がついていかな……
「な、何言ってるのナミ!!
そんなまるであたしがユウヤのこ」
「ユウヤ君のこと好きじゃん、レン」
うろたえまくるあたしの言葉を遮り、ケーキを口に運びながら言う。
あ、中にクリーム入ってる、なんてのん気なオプションもつけて。
一方あたしは発狂寸前。
な、な、何言ってんだこいつは…………!!!
「な、ないないっ!! 有り得ないから!!」
「あーごめんごめん、ツンデレちゃん」
「ツンデレじゃないッ!!」