新宿のデカ
「トノさん、ちょっと腕落ちたね」
「ああ。静止してる的、撃てないとなると、動体視力も落ちてるだろうな」
本音だった。
銃をまともに使えない刑事は、警官失格だ。
いくら刑事事件などとは、ほとんど縁のない所轄の人間でも。
ずっと感じていた。
新宿中央署も、所詮は警視庁の所轄の一つである。
動きが鈍くても、うるさく言われることはない。
ただ、何かあれば、即出動だ。
管轄区内で事件が起これば、である。
いつも思っていた。
署内での仕事が続くと。
余計なこともやらされる。
「ああ。静止してる的、撃てないとなると、動体視力も落ちてるだろうな」
本音だった。
銃をまともに使えない刑事は、警官失格だ。
いくら刑事事件などとは、ほとんど縁のない所轄の人間でも。
ずっと感じていた。
新宿中央署も、所詮は警視庁の所轄の一つである。
動きが鈍くても、うるさく言われることはない。
ただ、何かあれば、即出動だ。
管轄区内で事件が起これば、である。
いつも思っていた。
署内での仕事が続くと。
余計なこともやらされる。