新宿のデカ
第38章
     38
 お盆で日中は蒸し上がるように暑いのだが、ずっと署に詰め続けていた。


 島田も出勤している。


 体がきつかった。


 倦怠している。


 夏の暑さが体を痛めてしまう。


 アル中のオヤジは実家にいるのだが、酒が抜け切れないようだ。


 俺も思う。


 あんなのは放っておいてもいいと。


 どうせろくなことにはならないだろう。


 非番の日は自宅マンションでゆっくりし、勤務日は午前八時二十分頃に出勤する。


 いろいろやることがあって、忙しかった。


 署内ではずっとパソコンのキーを叩く。
< 294 / 810 >

この作品をシェア

pagetop