新宿のデカ
 と言ってきた。


「ああ、シマさん、おはよう」


 島田も朝から元気バリバリだ。


 すでに手元にパソコンを立ち上げ、キーを叩き始めている。


 課内庶務が溜まっていた。


 事件捜査も大変なのだが、これから電子化すべき調書は山ほどある。


 昔の警官が手書きで書いたものだ。


 パソコンの電源ボタンを押し、立ち上がる合間にフロア隅のコーヒーメーカーでコーヒーを一杯淹れた。


 そして飲む。


 いつも朝は朝食を抜き、コーヒーで済ませる。


 あまりよくないことだった。


 だが、このスタイルに慣れている。
< 381 / 810 >

この作品をシェア

pagetop