新宿のデカ
その週は非番の日がなかったからである。
月曜の祭日から、昨日木曜までずっと仕事だった。
さすがに署内はピリピリしている。
胃腸の調子が悪かったり、体の節々が痛んだりしていた。
だが、現役の刑事にとって、このぐらいのことは誰でもある。
淡々と所轄勤務が続く。
午前八時二十分頃、署に着くと、島田が来ていて、
「おはよう、トノさん」
と言ってきた。
「ああ、シマさん、おはよう。……確か俺、明日非番だよね?」
「うん。今週は休みなかったからな。明日はトノさんも俺も休みだよ」
島田がそう言って、立ち上げていたパソコンのキーを叩き続ける。
自分のデスクのパソコンの電源ボタンを押し、起動する合間にフロア隅のコーヒーメー
月曜の祭日から、昨日木曜までずっと仕事だった。
さすがに署内はピリピリしている。
胃腸の調子が悪かったり、体の節々が痛んだりしていた。
だが、現役の刑事にとって、このぐらいのことは誰でもある。
淡々と所轄勤務が続く。
午前八時二十分頃、署に着くと、島田が来ていて、
「おはよう、トノさん」
と言ってきた。
「ああ、シマさん、おはよう。……確か俺、明日非番だよね?」
「うん。今週は休みなかったからな。明日はトノさんも俺も休みだよ」
島田がそう言って、立ち上げていたパソコンのキーを叩き続ける。
自分のデスクのパソコンの電源ボタンを押し、起動する合間にフロア隅のコーヒーメー