新宿のデカ
 いろんな考え事をしながらも、その週の金曜、通常通り出勤してきた。


 仕事し始める。


 刑事課フロアで、だ。


 感じている。


 所轄の警察官として、新宿区内の治安を守ることが大事だと。


 とにかく昼間は暇がないのだ。


 午前八時半過ぎからパソコンを立ち上げて、キーを叩く。


 課内庶務はある。


 膨大な量の調書を手分けして、パソコンのデータベース画面に入力するのだ。


 思っていた。


 島田や田之上など他の担当刑事も大変だろうと。


 一口にいくら所轄と言っても、裏方だ。


 仕事はきついのである。
< 424 / 810 >

この作品をシェア

pagetop