新宿のデカ
 課内庶務に剣道の鍛錬や射撃訓練、パトロールなど。


 いくらでも仕事があった。
 

 刑事として、やることが。


 慣れているので、気にすることはなかったのだが……。


 島田は朝からハイテンションだった。


 ずっとキーを叩いている。


 コーヒーを口にした後、苦味が舌先に残ったのを感じた。


 いつでもブラックだ。


 午前九時過ぎには課内の電話が鳴り始める。


 警察官として、仕事はたくさんあった。


 新宿区は広い。


 一所轄でカバーするのはなかなか難しい。


 だが、思っていた。
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