新宿のデカ
 歩きながら、スマホを見る。


 努力はしているのだ。


 自分なりに。


 準キャリアで警部職だから、課長である樋井や他のキャリア警官には敵わないにしても、ちゃんと勤め上げるつもりでいた。


 その辺りは律儀なのである。


 やはり公務員の責任というものがあった。


 だから、怠けることはない。


 地下鉄で新宿方面へ向かった。


 そして電車が駅に着くと、降りる。


 そのまま、署へ歩いていった。


 思う。


 島田はもう来てるだろうと。
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