新宿のデカ
らデスクに就いた。


 島田は快調に仕事をこなしている。
 

 別に聞くことはなかった。


 全力でやっているのだろう。


 課内庶務ほど、単調なものはない。


 現にお互い大変だ。


 俺の方にも回されてくる。


 昔の刑事たちが手書きで書いた調書が、だ。


 電子化する作業に追われた。


 ずっと、である。


 それにしても、押村は一体何を思っているのだろう?


 見当が付かなかった。
 

 俺と島田をコンビを組んだまま、警視庁に行かせるには、何らかの理由がある。
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