新宿のデカ
第7章
     7
 翌日日曜は勤務日だったので、上下ともスーツを着て出勤した。


 確かに警察官は緊張感に晒される。


 俺も思っていた。


 いくら休みがあったとしても、疲れると。


 自宅最寄りの駅から地下鉄に乗り、新宿中央署へと向かった。


 刑事課フロアに入っていくと、島田が先に来ていて、


「トノさん、おはよう」


 と言ってくる。


「ああ、おはよう、シマさん。……早いね」


「そんなことないよ。トノさん、いつも時間ギリギリだから。午前八時半前には来て」


「うん。でも、俺もだるいんだよな。朝が」


「疲れてるの?」
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