新宿のデカ
 ああいったカルトに入っている人間は、頭がおかしい。


 というよりも、バカだから入るのである。


 あんな泥棒の親分を拝んで。


 公安はあのカルトの信者どもを見張り続けるつもりだ。


 解体されるまで。


 思っていた。


 いずれ国家公安委員会が、正式な解散命令を出す。


 その時は一巻の終わりである。


 木曜の夜、帰宅してから入浴し、ゆっくりし始めた。


 確かにきつい。


 体が重たいのだ。


 だが、普通にスーツを着れば、仕事モードになる。


 何事も形から入っていた。
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