新宿のデカ
「うん。俺も仕事人間みたいなところがあるからな」


 島田は言った後、パソコンのキーを叩き続ける。


 フロア隅にあるコーヒーメーカーでコーヒーを一杯淹れ、カップに口を付けた。


 カフェインが補給され、眠気はなくなる。


 何も考えないことはない。


 人間だからだ。


 ただ、以前に比べてだいぶ気持ちが収まった。


 過労もストレスもあるのは事実なのだが……。


 パソコンの電源ボタンを押し、立ち上げてから、キーを叩き始める。


 課内庶務があった。


 調書の電子化は早急に進めている。


 データベースにしてしまえば、過去の事件を簡単に検索できるようになるからだ。


 今、警察はそれに追われている。



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