新宿のデカ
第85章
     85
 火曜の午後九時過ぎに仕事が終わり、刑事課フロアを出る。


 そして新宿駅へ向かった。


 歩きながらも、疲れていて、どうしようもない。


 だが、いったん地下鉄に乗り込むと、そのまま揺られる。


 ゆっくりし続けた。


 ほんのひと時ではあるのだが……。


 スマホはスーツのポケットに仕舞い込んでいて、見ることはない。


 思う。


 次の非番の日はいつだろうと。


 働き詰めだから、きついのだ。


 感じることがいろいろあった。


 新年度から警視庁に戻る。




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