新宿のデカ
 もう差し迫っていた。


 島田はどう思うだろう?


 あの大所帯を、だ。


 ただでさえ、外観は大きい。


 中にいる刑事たちも皆、かなり緊張感を持って働いている。


 ずっと考えていた。


 島田と引き続きコンビを組めるのはありがたいのだが、あの場所で一体何を任されるのだろう?


 二課への再配属は有り得ない。


 あそこはもう俺を受け付けないのだ。


 その夜、帰宅し、スーツを脱いでから、部屋着に着替える。


 そしてシャワーを浴びた。


 ゆっくりと、だ。
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