新宿のデカ
 そして署内へ入っていく。

 
 刑事課に行き、島田に、


「おはよう、シマさん」


 と挨拶した。


「ああ、トノさん、おはよう」


「きつくないの?」


「うん、大丈夫だよ。トノさんが来る前に一仕事してるし」


 なるほど、島田は朝一で来て、一仕事済ませているのだ。


 思っていた。


 警官の鏡だと。


 まあ、別に刑事の仕事など、雑用も含めていくらでもあるのだが……。


 キーを叩き続けているようだ。


 出勤してからずっと。
< 747 / 810 >

この作品をシェア

pagetop