新宿のデカ
 島田もきついと感じるに違いない。


 ずっと所轄にいた身なので。


 だが、いずれ慣れる。


 あの慌ただしさにも。


 そう思っていた。
  

 キーを叩きながら、考え続ける。


 もう新年度まで一カ月を切ったからだ。


 いろいろと忙しくなる。


 鍛錬の方も怠れない。


 島田もそうだ。


 射撃や逮捕術などを完璧に磨く。


 俺の方にも当てはまることだった。


 何せ、所轄勤務時は捜査の技量なり技術も鈍くなる。



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