管狐物語
…すると突然、まばゆいほどの光が、筒から溢れてきて、桜は思わず目をつぶった。
「きゃっ…⁉︎」
光の中から、祖母の声がする…
-どうか、どうか桜をお守り下さいね…
管狐…様…
「っ!…おばあちゃっ…っ」
あまりの強い光に、桜は目を開ける事ができないまま、懐かしの祖母に声をかけた。
閉じた目の裏から、徐々に光が消えていくのが分かる…。
光が消えたと感じた桜は、恐る恐る目を開けた。
…今の…何?