卒業(短編)
年が明けて、2月14日のバレンタインデー。
放課後、帰る準備をしていると、彼方にパソコン室に呼ばれた。
ランドセルを教室においたまま行くと、莉子と美砂がいた。
「歩夢、はい。バレンタインね」
美砂からはチロルチョコ1コ、莉子からはラッピングされたミルクキャラメルを貰った。
教室に戻ると彼方が待っていて、俺が持ってるキャラメルを見てニヤニヤしている。
「そのキャラメル、莉子からか?」
「ああ。彼方も同じの貰っただろう?」
「いや。俺は美砂からも、莉子からもチロルチョコ1コ。
ほかの男子もそうみたいだぞ。
良かったな!」
そう言って俺の肩を叩きながら、ポケットからチロルチョコ2つを出して見せてくれた。
放課後、帰る準備をしていると、彼方にパソコン室に呼ばれた。
ランドセルを教室においたまま行くと、莉子と美砂がいた。
「歩夢、はい。バレンタインね」
美砂からはチロルチョコ1コ、莉子からはラッピングされたミルクキャラメルを貰った。
教室に戻ると彼方が待っていて、俺が持ってるキャラメルを見てニヤニヤしている。
「そのキャラメル、莉子からか?」
「ああ。彼方も同じの貰っただろう?」
「いや。俺は美砂からも、莉子からもチロルチョコ1コ。
ほかの男子もそうみたいだぞ。
良かったな!」
そう言って俺の肩を叩きながら、ポケットからチロルチョコ2つを出して見せてくれた。