PLACE
「えーーっ、じゃあ三人とも好きって事~?」


「そ、そういう事じゃ無いっ」


「じゃぁ、どういうこと~?」


ニヤニヤと笑って、私の顔をのぞきこむ。
どういうことって聞かれても…


「私、恋愛とかしたことないし、分かんないよ~」


咲希は私の答えにため息をついた。


「全く、麗佳はモテて色んな男子から告白されてんのに、断っちゃうからなぁ」


「だっ、だって、好きじゃないからっ」


「少しは恋愛経験もした方がいいと思うのよねー」


咲希は年上のように話す。
咲希は彼氏がいる。
そういう点では年上だけどさ…


「じゃぁ、次に告白された人と付き合いなさい!」


……え。
冗談だよねー。
困るよ、それ。


「無理無理!ってか告白されるか分かんないし!」


「一回誰かと付き合ってみれば、考え方も変わるよ!だから約束!」


…そういうものなの?
そうなのかなぁ
でも、そんな付き合った事ないし…
どうして良いか分かんないじゃん…


「親友との約束は守ってねっ!」


…私約束してなくない?
私許可してないよ?
おいー!


ガラガラガラっ


そこで担任が入って来たので話は中断された。
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