イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~




そのまま校長先生よりも長~~い挨拶を延々ときかされ、あたしの体力も限界に達しつつあるところ(なぜか他の生徒に影響なし)・・・。




『と、とても楽しいお話の最中ですが、時間の都合上、そろそろ・・・。』




進行役の生徒が時計をチェックしてくれていたおかげで、叶多くんの動きの止まらない口が、はじめて静止した。




『え?僕ったらもうそんなにお話しちゃったの?えへへ。みんな僕をしっかり見てきいてくれるから、ついたくさん喋りすぎちゃった♪それじゃ、もう終わるねぇ!こんな僕とこれからもお話してくれる人は、C組までいつでも来てね!おーしまい☆』




最後まで長い上に、なんていう挨拶だ。



結局、それらしい話も聞けないまま、叶多くんはうさぎのようにぴょんぴょんと壇上からおりていった。





「あ、あいつ・・・。しょうもねぇ身上話に長々と付き合わせやがって・・・。」



「もーう!千早ったらまぁたそんなこと言ってぇ!可愛い弟くんなんでしょぉ?」


「なんだよ、弟にまで嫉妬か~?」



「だから違うっつってんだろ!」




千早はまたクラスメイトにからかわれてる。



千早も千早で人を引き寄せる魅力があるし、叶多くんだって自慢の可愛らしさを活かして人気を集めるタイプ。



それと、もう1人いるんだけど・・・。



< 11 / 77 >

この作品をシェア

pagetop