イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~
「待たせたな。」
そんな千早に続いて入ってきたのが、いつもは千早に用事があるときぐらいしかここに来ることはない、生徒会長。
碧くんだった。
「ちょっと碧ってば、早いよぉーっ!」
一緒になって追いかけてきたのが叶多くん。
「あ!もかぁー♪」
「叶多くんっ!」
あたしを見つけた叶多くんは、教室に入るなりすぐにあたしのもとへ駆け寄ってきた。
そして躊躇いなく、ギュッと抱きついてくる。
こういう姿は、可愛いなぁって純粋に思ったりする。
なんだか弟ができたみたいで。ちょっと嬉しくなる。
「コラ叶多。すぐそいつに抱きつくんじゃねぇ。」
「なに?もしかして千早ってばヤキモチやいてるのぉー?」
「あぁ?んなわけねぇだろ!」
ほんと、千早はどこに行ってもからかわれるね・・・。
ある意味、才能じゃないかな。