イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~
そのすぐそばで、何かの書類のチェックをしていた碧くん。
もしかして、生徒会のお仕事の途中だったのかな?
「碧くん、大丈夫?ほんとは残ってやらなきゃいけないことでもあった?」
「いや。問題ないよ。気にしなくていい。気を使わせて悪いね。」
碧くんは持っていた書類をファイルに戻して、カバンにいれた。
むしろ、気を使わせてしまったかもしれない。
「そう・・・?」
「あぁ。帰ろう。」
「えぇー!?そうちゃんはぁ?」
碧くんの言葉に、あたしに抱きついていた叶多くんがぷくっと頬を膨らませた。
叶多くんは壮真先生に懐いてるし、一緒に帰りたかったんだろうな。
そんな可愛らしい一面をもつ叶多くんに千早はすかさず言い放す。
「バカか、オメーは!あいつは教師だろうが。生徒が帰る時間に仲良く手繋いで帰れるわけねぇだろ。」
「んなことお前に言われなくてもわかってるし。」
「んだと!?」
ひぃ・・・!
そう。これがたまに出る叶多くんの隠れた、もうひとつの素顔。
人呼んで(自分たちしか呼んでない。)、デビル叶多。