イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~
「ねぇ、もかぁ。お昼ごはん、なぁに~?」
届いた手紙を専用のファイルに入れて、元の棚に戻すと、目をキラキラと輝かせた叶多くんがあたしの腕に絡みついてきた。
あたしはお世話になっているお礼に、普段は家事、特に料理を担当させてもらっている。
だけど住み始めた当初は、偏食も多いし、好き嫌いもバラバラで、メニューを考えるのにはほんとに苦労したんだから!
「今日はねー、昨日冷凍庫にお魚が残ってたから、それを焼こうと思ってる!」
「え~・・・。僕、お肉が食べたいなぁ・・・?」
上手にお魚を食べるのが苦手な叶多くんは、食べやすいお肉料理を好んでいる。
野菜は苦手で、苦いものや渋いものも嫌い。
だから、お魚料理のときはいつも駄々をこねられるんだよね・・・。
「で、でも、昨日もお肉だったし・・・。」
「ダメ?」
ううう・・・。
その甘くてうるうるした瞳、すごくズルい!
これじゃ拒否なんてできないよー・・・。