イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~




でもアレ、ちょっと、いや、かなり汚れるんだよね・・・。



それがイヤで女の子は敬遠しやすい。





「千早はなに出んのかな?今年も10種目ぐらい、出るのかもね!」



「あ、うん。そうかもね。」




ふと千早を見てみると、1番後ろの席なのをいいことに、顔を伏せて爆睡中。



去年もこんな状態で、気付けばたくさんの競技に千早の名前が勝手に載せられていたことを彼は知らない。





「飴食いー。誰か書いてー。」



慎くんが指差すのは、唯一、明らかに人数不足の飴食い競争。



他の競技はある程度名前があるのに、飴食いだけは限りなく少ない。





「ほら、もかの出番じゃん!書いてきなよ!」



「う、うん。」




そういうことなら仕方ないよね・・・。



あたしは席をたって、自分の名前を飴食い競争の欄に追加した。



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