イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~
「おっ。さすが新崎!お前と言ったら飴食いだよなー!」
お調子者の慎くんは、茶化すようにあたしを笑う。
「勝手に千早の名前も書いちゃおうぜ。お前となら文句ねぇだろ。」
そして、白のチョークを手にとった彼は、あたしの隣に千早の名前を付け加えた。
「いいの?また勝手に・・・。」
「いいのいいの!どうせアイツのことだから、ブツブツ言いながらもちゃんと出るよ!」
一応、千早とはずっと同じクラスらしい慎くん。
そのせいもあり、なんだかんだ言って仲が良い2人は、うちのクラスの代表的なスポーツマンだ。
去年の個人賞枠は、点数が全く一緒で決められず、2人受賞になったくらいだし。
自分の名前を書き終えたあたしは、残りの2競技をどれにするか決めかねていた。
うーん、そうだなぁ・・・。
上から1つずつ眺めていくと、"四人五脚"と、"障害物リレー"に目が止まった。