イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~
四人五脚ならあたしでも・・・。
でも、難しそうだし、やっぱ運動音痴なあたしには厳しいかなぁ・・・。
なんて考えていると、丁度隣に来た紗耶ちゃんが、団対抗リレーに名前を書いた。
そして、あたしへ振り向く。
「もかー!一緒に四人五脚出ようよ~♪」
「え、ほんと?出る!」
「やった♪じゃ、名前書いとくね~。」
あたしの視線の先に気づいていたのか、紗耶ちゃんは名前を書いてくれた。
紗耶ちゃんって、ほんとに優しい!大好き!
あと1種目は、さっきから気になってる、障害物リレーかなぁ。
確か、指定された対象の人を呼び出して、その人とペアになって障害物を乗り越えながらゴールする競技。
ちょっと面白そう。
「障害物リレー出たいの?出なよ?まだ枠残ってんじゃん!」
じっと黒板を見つめていたあたしを見た紗耶ちゃんが、明るく促す。
「あたしでも大丈夫かな?足引っ張ったり・・・。」
「大丈夫だって!まぁ、ペアの相手にもよるけどね・・・。」
うーん・・・。よし、出てみよう。
何事も経験が大事だ。
あたしは思い切って、障害物リレーの欄に名前を書いた。