イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~




「顔は全然似てないのにね~。」



紗耶ちゃんが眠っている千早を一度振り返って言うと、叶多くんの表情がほんの一瞬変わった。





「でも僕の大切なお兄ちゃんなんだよぉ。碧や千早がいたから、こんなに素敵なお姉さんたちがたくさんいる学校にも来ることができたし♪」



「叶多くんったら・・・!」




あーぁ・・・。


お気の毒に・・・。




あたしはとろけかけている紗耶ちゃんたちに哀れな目を向けていた。



完全にエンジェル叶多くんに引っかかっちゃって・・・。





「叶多くんって、"エンジェル王子様"って感じよねぇ・・・。」



「確かに!わかるぅ~!!」




クラスのどこかで誰かが言った。



エンジェル王子様、ねぇ・・・。




まんまと彼女たちを虜にしてしまった叶多くんは相変わらず、にこにこしてる。



心の中でなにを思っているのかは、謎のまま。



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