イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~




「・・・るせぇな。なんだよ、一体・・・。」




女子生徒が叶多くんにメロメロ状態にさせられている中、アイツが目覚めた。





「やっと起きたかお前は!おっせーんだよ!」



「ああ?なんだよ、このうるせぇ騒ぎは・・・。って、なんで叶多がここにいんだよ・・・。」




慎くんに怒られた千早は、顔をあげた瞬間、苛立った表情。



それもそのはず。1番前の席のあたしの上に、自分の弟がいたんだ。無理もない。





「あ、千早ぁー♪寝てたのぉ?授業中は居眠りしちゃいけないって、碧が言ってたでしょぉ?」



「・・・うぜぇ。」



「ご、ごめんなさい・・・。僕、余計なこと言っちゃったのかな・・・。そ、そうだよね。こんなダメな弟、千早はいらないんだよね・・・。」




千早の呟いた一言に、過剰に反応して見せる叶多くん。



すると直後。叶多くんファンが急増したこのクラスでは、千早への突き刺さる視線が集中した。




「な、なんだよ・・・?」



「千早ってばサイテー!!心配してくれてる優しい叶多くんのことをそんな風に扱うなんて!」


「大人げなーい!」


「叶多くんは悪くないじゃない~!謝りなさいよー!」




そんな状況に、こっそり叶多くんを覗き見ると、ひぃぃいい・・・!!



凍りつくような笑顔を浮かべてる。




なぜ、誰も気付かない!?



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