イケメン☆ブラザーズ～秘密の♥同居生活～

「なんだあいつ。嘘くせー台詞吐きやがって。」




なんて思ってしまっても、あたしとは違い、実際に声に出してしまう者もいる。



そう。それが・・・彼。





「なんだよ、千早～。また、完璧なお兄さんに対する、嫉妬か～？」


「見苦しいぞ～、千早ー！」


「千早だって負けてないとこあるよー？よしよーし！」




「うるせーよっ！誰が嫉妬なんかするか！」




喜瀬千早（きせ ちはや）。


同じ２年生の同じクラスメイト。



同じクラスメイトって変か。



まぁ、要するにクラスメイトだ。



ちなみに、生徒会長の弟で、天使くんの兄。彼らは兄弟なのだ。




「あ？んだよオメー。言いたいことあるなら言えや？」



「な、何もないです。」



「チッ・・・。」




はぁ・・・。




「相変わらず、千早はもかに絡むね～。ほんと、大好きって感じ！」



「紗耶ちゃん・・・。そういうわけじゃないから・・・。」




そう。そういうわけじゃないんです・・・。