日本暗殺
「希里斗、知り合いか?」


男の声がした


「まぁな。こいつなら大丈夫だ。俺が保証する。だから少し――二人にしてくれないか?」


黙って従う男達


去る男達の背中を、霞む視界で見送った私はこの時初めて、このテロリスト達の中で、希里斗が与える影響力の偉大さを知った





私は激しく後悔した


希里斗を、知るべきではなかったと


探るべきではなかったと


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