日本暗殺
学校が終わると毎日、真っ直ぐ私は希里斗のもとへと急いだ


そう、あの日正体を知ってしまった私を、希里斗は優しく迎え入れてくれたのだ


ドラマや小説にありふれて見慣れた光景のように、冷たく突き放すことはせず、希里斗は私を受け入れた


口外を恐れた希里斗の策略なのかもしれない


そんな疑いが一つ、私の心に芽生えたのも事実だったが、この時の私は嬉しかったのだ


希里斗と共にいれることが


まだ希里斗を愛せるという事実が


何よりも、嬉しかったのだ


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