日本暗殺

会える時間も限られていた


あの日以降、希里斗達を見つけたあの家に、私が行くことは許されなかった


携帯が鳴ると、私に気遣い、そのたび声を潜めてその場を去る希里斗


時に聞きとることのできた言葉はあまりに新鮮で、私の背中に冷たいものを走らせた


暗号解読装置。発信器


そんなことには全く知識のない私でも、それぐらいは聞き取れる


何に使われるのか


何をしようとしてるのか


答えはもう明白だ


彼らは、希里斗は

テロリストになろうとしてるのだから


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