日本暗殺
第二章 追憶



「――終わりにしないか?俺達…」


甘い春風と優しさの中で、あの日突然、希里斗は私にそう告げた


胸の奥底から徐々に込み上げてくる痛みを振り払うべく、私は瞬間、強がろうと試みた


でも、だめだった


痛みが悲しみに変わり、悲しみがまた痛みへと変化する


やがてそれが、一つの疑問へと繋がった



「――どうして…?」



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