一週間だけ付き合って

「うわぁ、西村君ありがと!」


「うん、俺頑張ったよ、
だから、ご褒美ちょうだい。」


そう言って私を引き寄せる西村君。


ちょっ、嫌な予感がする。


「西村君、私、リンゴの皮…」


「そんなのは真に頼めばいい。」


そう言って真を電話で呼ぶ西村君。

それからすぐ真が来て超早技でリンゴの皮をむいてくれた。


「西村君、リンゴ食べよ。」


「うん、その前にご褒美。」


そう言って西村君は私をベッドに押し倒した。


に、西村君病人のくせにどこからそんな力が湧いてくるの?



「名前で呼んでよ。俺のこと。
そしたら解放する。
でも呼ばなかったらずっとこのまま。」



なーんだ、そんだけ? そう思いたい。でも思えない。

だって名前呼びも結構難しい。
緊張するし。
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