一週間だけ付き合って
「なあ、お前って可愛いよな。」
急にそんなことを言い出した西村君。
「へ? な、なにいってるの! 急に!」
一気に体温が上がる私。
「ほら、そうやって顔赤くなるところとかも。」
「んなっ! 西村君も顔赤かった!
私の血を吸った時。」
あの場面を思い出してますます顔が赤くなる私。
「お前バカ? あんなの演技に決まってるだろ。」
「え、私を騙したのーっ⁉︎」
「騙される方が悪い。」
そう言ってスタスタと歩き出す西村君。
「早く隣こいよ。キスするぞ。」
「あっ、待ってよ〜!」
そう言って私は隣に並ぶ。