一週間だけ付き合って
あれからしばらく経った。
「じゃあそろそろ帰るね。」
「送る。」
そう言って着替えようとする西村君を止める。
「ダメ。病人は寝てなさい。」
「えー、だって心配だし…」
そう言って拗ねる西村君。
うわ、拗ねないでよ〜。
どうしよ…。
「私は、大丈夫だから。
私早く西村君と学校行きたいもん。
だから今日明日とゆっくり、してね?」
私は西村君を見上げるように言う。すると西村君は私から目をそらした。
「くっ、分かったよ。
くっそ、上目遣いとか反則だっつーの。」
「へ? 上目遣い?」
「なんでもねーよ。
ほら、風邪うつるから。」
「あ、うん、バイバイ。」
「じゃあな。」
こうして私は家に帰った。